小さな帝国/猫のひたい撫でるたま子
知りたいことが今朝はっきりわかった。
似ている人とは気になるもので、似た体験をして似た気持ちになったことがある人としか共有できない理解がある。
自分に似たところがある人似た人というのは、話して安心し楽しく、見ていて滑稽で自分もこう見えていたら・・・と思って不安に陥る。
ものごとを分かち合うのは、秒速なので切れがよく気持ちがいいが、それはただの体験の共有なのだ。似たことを共有したとしても、大切なのは事件の解決方法である。
例えば、誰かが死んだとき。
瞬時に泣いて消化できる人、
泣けずにずっと心に死人が住む人、
忘れてしまう人、
なぜ死んだのかと腹を立てる人、
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