微睡む前に朝焼けを/酸素の枷
 
見に覚えの無い君が鳴く
僕は顔を近づける

「・・ノウ・・ドコ・・イッ・タ・」

脳何処行った?

何を言っているのか
まるでアンドロイド

「・・ノウ・ハ・ドコ・ニ・イッ・タ・」

分らない

君の脳が何処に行こうが
ボクニハワカラナイ

新しいのを買ってあげるよ
高性能なやつを
これなら脳も逃げ出す事はないだろう

心配せず 目を閉じ機能を止めなさい
僕もこれから少し寝るから 
それからにしよう

まだ何かを言っているが 
僕は必死に耳を塞ぐ

「昨日は何処に行ってたの!」

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