愛のない便り/板谷みきょう
 
い明日より
何気ない優しさで
今夜を感じてみたい
臆病過ぎたアタシ達は
未来を見詰めることさえ
躊躇っていたのよ



柔らかな唇が忘れられない。
本当は求めていたんだ。
夜の闇の中で孤独に悩み、初めての恋に裏切られた。
と思ったボクは、全てが信じられなくなった。


愛のない便りが届く。



互いに知らない暮らしを送ってきたのよ
だから、もう迷わないわ



愛のない便りが届く。

ためらう気持ちが愛を遠ざけている。
傷付いた夜、電話ボックスで独り泣いた。

欲しかったのは
ボクだけに宛てた愛の便り。

君はソレには気づかない。

愛のない便りが届く。

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