上海された/nm6
シャッフルして上海された。ぼくらはアスファルトに寝そべったままの、夏の夜なのです。気がつくと彼は東京されていて、ぼくらはそんな近視で眺めるいつものぼやけた月を「冗談だろ?」と問い詰めたりしている。しりとりをしよう。しりとりをしよう。首を絞めてくれ、ときみは世界と自分との距離をきつくはかろうとして、ぼくにそう願ってはうっとりとしている。ところでルーマニアされたらどこへ行ってしまうんだろう。そうしてぼくは、詰まってしまった喉のしばらく下を忘れられない。体育座りのままではみょうに静かで、がらんとしてしまう。しりとりの続きは遠い国のルールだ。
フリル。
絡みついてふざけた。
味がして匂いがし
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