寝たきりの言葉。/atsuchan69
たい、
――それは酷くウザイ」
と、君も云う。
薄桃色の制服を着た
恐ろしく華奢でエロい看護婦が、
もちろん胸元の肌も露わに
君のベッドを訪れる
感じない筈はないだろ
アレが欲しいんだ
熱なんか、測らなくても良いからさ
きっと硬直した患部を
――ちょっと、
診てもらえばすぐ楽になるよ
ふふーん、寝たきりの君が
詩人だというのかい?
じゃあ、僕は
君の代わりにメギドへ行こう
看護婦さんとは、
せいぜい愉しんでくれ
馬のくつわに届くほど血の流れる丘へ
これから僕は、
行かなきゃならないんだぜ、
寝たきりの君を生かすために・・・・
受肉した言葉たちを殺すためにね。
たぶん、詩人ごときには解るまい、
あまりにもリアルすぎる生と死。
痛みと空しさを――
大いなる殺戮の後に来たる、心の憂い
その、あまりにも深遠な夜を。
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