ぷよぷよ/橘のの
 


色とりどりの
やわらかな悲しみが
落ちてきて、

なすすべもなく
それは高々と積み上げられてゆく


今にも、
空にとどきそうな
赤や青
黄色や紫、緑色の悲哀



と、
思いがけず
連鎖して消えた
みるみるうちに
幾つも消えた


11連鎖くらいは
したかもしれない




いまごろ
どこかで誰かが
頭を抱えてることだろう


その誰かの健闘などを
祈りながら
次のいろどりに備えて
空をみた


遠くから
やったなっ、という声が
聞こえたような
聞こえないような


 

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