空中浮遊少年/
青色銀河団
とても高いところまで
飛び上がってみせたりしてくれた。
無邪気に喜び飛び跳ねる少年の傍らで
お父さんはあまり嬉しそうではなかった。
いやむしろとても暗い顔なのが印象的だった。
あまりに際限なく飛び跳ねが続くので
ぼくはもう行かなければいけないと
これも身振り手振りで説明し無理やりその場を立ち去った。
あとから気づいたのだが私はお父さんに
「彼は本当に生きているのか」と
聞くべきだったのかも知れない。
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