終わりなき詩/はじめ
 
 6月の雨の中の森
 1ヶ月だけ君は生きていた
 風に任せて森の葉の匂いを僕へ漂わせる
 僕は自分の涙の中に沈んでいたよ 夜も朝も
 これじゃあ「今 会いに行きます」と被っちゃうけど その頃は「世界の中心で愛を叫ぶ」が流行っていたんだよ
 暗い森の中の湖の中心で 君はこの曲の雫を一滴落としてゆらら ゆららと波紋を広げるよ
 そして踊るんだ 君は空もこの暗闇も一緒にして
 その様子を僕は動物達と見ている
 君は永遠に21才だ
 僕も 6月の暗い雨の中
 1ヶ月だけ ずっと君の分も生きている
 山羊がメェェと鳴くから 僕は現実に気付いたよ
 僕の心は深い森の中

 誰に褒め
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