百万塔/カスラ
のために亡くなった武人の菩提を弔い祈願するという、当時の国家的仏教政策のために、10万基づつ、大安寺・元興寺・法隆寺・東大寺・薬師寺・西大寺・興福寺・四天王寺・川原寺・崇福寺の10寺院に合計100万基奉納された。
現存するのは法隆寺にある4万基ほどの他に、博物館に収蔵されているわずかの数以外は個人が所蔵しているといわれている。確かに大半は焼失したとはいえ、元が100万基である。知り合いの骨董商によると、時折オークションにも出てくるらしく、バブル期にはバイヤーの図録で、500〜700万円の値がついていたとのこと。(個人的に所有したいとは値段に関係なく思わなかったが…)
肝心の中身の経文は
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