日常と幸せについて/かえで
自分のための食事をして
猫にごはんをあげる生活
このままずっと進んでいくなら私の生活は
きっと満たされないばかりで狭まるばかりなのだろう
「そんなのはいやよ」
と心の私は叫ぶけれど自分にも誰にももう届くことはない
-------------
そんな時私は世界の破滅を想像する
そうするとあら不思議
生きていても私は全然いい存在
いつか世界が破滅するならそれまで何をしようか
私が訳もなく自分を憐れんで泣いたとしても
きっと不幸なんかじゃない
憐れむ私は可哀想だけれど普段の私は不幸なんかじゃない
ほら ミルクくさい猫ちゃんが私に近づいてくるよ
-------
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)