selfish bubble/三架月 眞名子
 
枕元に立つ影は一言ポツリ

罪悪感に苦しみ抜いてください

と、声にならない声で

でも

ボクの意識にダイレクトに

そして

フッと漏れた笑いを残して

消えていった

夢なのか

うつつなのか

朝の陽射しに照らし出された

鋭利なナイフでさえ

とても曖昧な存在で

それを証明するアイテムにはならない

夢だとするなら

いったいなにを暗示しているのだろう?

ボクには最愛の人がいて

あと数時間後に

永遠の誓いを交わす

ボクには彼女しかいないのに

こんなに

一途にしか人を愛せないのに

なんで
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