いつもの朝に/さくらほ
 
焼けていくその空は
思ったより高くなかった

天に伸ばした手が燃え染まる
風が私と空をつなぎ
とけていく境界線

明け方の雨が露のごとく
草にとどまっている
匂い立つ今日

草地は足元を濡らし
大地の温度が
私の体温と混ざり合う
身を焦がしあふれ出す空
澄明

迷わないで
あなた
いつもの朝に
私がいなくても
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