貴女への想いを/はじめ
僕は貴女への気持ちだけで生きているよう気がする 僕は貴女と一度ゆっくりとあてもない話をしてみたい それだけで僕はもっと強くなって生きていけるような気がするんだ 君の八重歯が僕の親知らずとなって奥歯に生えてくる 僕はこの歯を君の八重歯だと思って生きていこうと思う 貴女と会うときいつも髪型が決まらない 今日だけはゆっくりと時間が流れていくような気がする 僕はゆっくりとココアを飲み 暖炉の横で揺り椅子に腰掛けながら 今日貴女と話したことを思い出していく そして体が冷えないうちにベッドに潜り込んでぐっすりと眠るつもりだ 睡眠中のある一時 僕は目を覚まして 貴女と君への想いを空へ投げて宇宙の果てへと波紋を伝わらせる
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