一九八四年/板谷みきょう
 
人嫌い激しく
人の多い事に閉口してしまう
どうして皆はたくさんの人の中で
それぞれ別々の会話をする事が出来るのだろう
・・・
僕に向かって夢がある様に人は言う
本当はとっくに消えてしまっているはずの
地球に届く星の光の様なものなんでしょう
ねぇ
ネオンに影薄い大空の星々達よ
・・・
雨上がりの夜更けに君は一人で帰って行く
小さな部屋で僕はちいさくうずくまっている
膝小僧に歯を立てて強くかんでみる
・・・
シンデレラとピーターパンが一緒になった昔話はない
・・・
It's an old bromide 
・・・
太古の昔より繰り返されし波の打ち寄せは様々で

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