土曜日9時48分の庭/はじめ
僕は瞬間的に庭を受け止める
そこには平安が待っている
一時的な小雨がばぁぁぁと降り注いでいる
僕は庭のデッキチェアーで君を待っている
君は嫌がるかもしれないけど僕は君を待っている
僕は片手にコーラを持って赤いストローで飲んでいる
小雨のシャワーは眠気覚ましにちょうどいい
一面芝生で 端はずっと遙か彼方にある
吐く息は微かに白く コーラの僅かな飲み口に雨がちょっと入ってくる 水滴がペットボトルに付いて僕は少し飲む気を失った
君は10時に僕に会いに来る でもいつまで経っても時刻は進まない 時計の針が雨に当たり過ぎたせいか止まっている よくあることだ しかし これで
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