特別な日/キヨカパパ
愚かな私がいるだけだ
咽ぶ私の口から やっと出て来た言葉は 畜生 だけだった
ちくしょう ちくしょう 何度もそう呟きながら
今日が 四月二十三日が 特別な日になったということくらいしか お前に誓えることがない
悲しみは私を殺さないから 汚れやすい白く甘い菓子を 両手一杯に掬う
理不尽に叱責されていた少女は もう少女でなくなり 白い白い服を着せてもらっただろうか
昼に向かった火葬場から煙は出ていなかった 合同だから お前の骨は返せないと言われた
両手一杯だった白く甘い菓子を 少しずつ零していくことで
愚かな私の 特別な日は増えていく
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