人形劇/蒼穹
無差別に並べられた玩具達 その中心には僕
そうやって思い知った とっくに気付いていたんだ
自由なんて どこにも ないんだ
まるで毒を盛られるように 掌の上で転がされているよ
手足は 思ったとおり 腐って使い物にならない
それでも支配を望んでいる 何でって心がそう叫んでいる
地球って名付けた水槽の中に 自分を模った人形浸して
息継ぎも忘れて 時間だけを喰らう哀れな人形劇
仮面に施したメイクは 塗りすぎて真っ黒だね
きっと 何かを 忘れたかったんだ
無機質が創り出した遊具達 その中心には僕
真実は語りかける 見てみぬふりが楽しくて
理由なんて どこにも ない
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