きゃらめる 10/アンテ
 
んで
けっしんがつかないまま
えんがわにすわって
とにかくみずがひくのをまった
まだらもように
じめんがあらわれはじめて
みずがかんぜんにひいても
もうどこにも
あなはなかった


  3

きりふきで
あめをふらせてみても
ありたちはもくもくと
はたらきつづけた
そらをみあげれば
にじがかかっていることを
つたえるすべは
なかった


  4

ふかいきり
いっぽさきもみえない
おそるおそる
たしかめながら
それでもすすみつづける
おなじところを
ぐるぐるまわっている
だけかもしれない
どれだけいっても
なにもないかもしれない
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