悲しみが/ジム・プリマス
 
哀しみが霧のように
降りしきる夜
君はただ呆然と
立ち尽くす
僕の目の前で
その瞳を閉じたまま
君は金色の羽根をひろげる
荘厳な儀式のように
僕はひれ伏して
そして君の手に
くちづけをするために
ひざまづく
僕の手の中には
探していた
クロスワードパズルが
三ピース
何の意味もなく
手のひらの中で
ただ煩わしく
でも僕は
それを捨てようとはしないんだ
そして
それを捨てられないことも
知っているんだ
だからしばらくは
誕生も生も死も忘れて
ただこのまま

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