優しすぎるUちゃん/うおくきん
。
それなのに、僕はUちゃんをズタズタに傷つけてしまったね。
お互いの病気の話になった時、ついつい聞きすぎてしまったね。
PTSDなUちゃんの封印しておきたかった想像以上の絶望的なトラウマを僕はえぐりだしてしまったね。
癒着していたはずの心の傷口がザックンザックンに切り開かれて、崩れ落ちて泣き出してしまったね。
そんな姿も素敵だね、なんて思ってしまった僕は終わっているね。
その日から、僕はデイケアに通うことができなくなってしまったんだね。
よーするに、僕はまた逃げたんだね。
はあ、僕はまた好きな女の娘を傷つけてしまったね。
なんでこんなんなっちゃうんだろーね。
はあ、僕は、傷つけてばかり、好きな女の娘も、大切な友達も、どーでもいい自分も。
はあ、僕のセカイ、皆、傷だらけ。
ドス黒い血が流れ続けているね。
はあ、そんなものをすすらないと僕は生きていけないのかね?
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