自動販売機と俺。/もののあはれ
はほっとしてフーフー冷ましながらおしるこをすすり。
もう一度コーヒーを買うために小銭を取り出し自動販売機に入れた。
そしてボタンを押すと今度はおでん缶が出てきた。
『ありがとうございます御主人様!』
自動販売機がメイド喫茶風に礼を告げた。
なかなかいいもんだなあと思いつつも。
俺はアキバ系じゃないぞと自動販売機につかみかかると。
お前は食べたくても食べれない人をどう思うんだと言われた。
気の毒だと思うが俺だって腹が減るんだと答えると。
だったら黙って食べればいいだろうと言われた。
俺はつみれが苦手なので残してもかまわないかと懇願すると。
じゃあせめてチクワだけ
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