朝のバス/
山中 烏流
心地
気が付いて、
目を開くと
いつもと変わらぬ風景に
多少、がっかりしながらも
安心して
寝過ごしてはいけない、と
意識を叩き起こす
柑橘系が誘うけれど
気付かないふりをする
自分のチェックからは
果たして
何の香りが
しているのだろうか
定かではないが
調べることも出来ない
もどかしい
日だまりの香りなら、良いな
また
一人、まどろんで
柑橘系に負けて
夢を見て
寝過ごして。
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