「 君への子守唄 」/椎名
 
君よ聞け
遠く彼方から吹いてくる風の音を
囁くようなやさしい子守唄

君よ聞け
遥か時を越えて流れ続ける
尽きることの無い母の子守唄

どんなに遠く離れても
どんなに時が隔てようとも
変わらぬ愛のうた

かいなに揺られて聞いたであろう
むかしむかしの子守唄

寝苦しい夜
孤独に襲われて怯える夜
耳元にきっと流れているはず
耳を澄ませば
きっと
きっと

あれは木々のざわめき
それとも海鳴りの音
精霊達の歌声に混じり
ひそやかに響いている

むかしむかしの
母がうたった子守唄

変わらぬ愛を
君に

溢れる愛を
君に


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