「 会話を書く。 - 後編。 - 」SATP.Vol.12,/PULL.
 


両親の深い、
狂信的なまでの信仰は、
彼女の内面に影響を及ぼしている。
彼女は両親に隠れて男と付き合ったことがある。
彼女は処女か?。
彼女は避妊をするか?。



もっと彼女を想像する。

『可哀相かもしれない「彼女」』
そう書いた。
もし彼女がきみの仲間であったなら?。
しかも計画の首謀者は彼女であったなら?。
だとすれば、
彼女は可哀相だろうか?。
彼女はただ怯えて泣き叫ぶのだろうか?。



彼女はきみを知っている。

当然のことながら、
彼女ときみの会話は、
周りの他の人質達に聞かれることを、
前提としたものとなる。
それはど
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