散文リハビリテーション/楢山孝介
詠客観写生を重視したものばかり書くようになって、一時期困ってた、というのは本当。無い物ねだりというか、他山の石というか、隣の柿はよく客食う滝だ、とかそういう感じ。
で、で、で。何故今殊更無理やりおかしな具合にテンション上げてまで散文を書こうとしているかというと、あれ、散文散文っていうけどこの文章は結局何? エッセイ? 批評? 小説……じゃないよね、これ、きっと、多分。リハビリとしか言いようがないものか、これだけじゃ迷惑になってしまうから、詩作と繋げて考えるようにしないと、そうそう、考えることが書きながらどんどん浮かんでいくのが散文のいいところだよね、書きながら柿食う客がいたらふてぶてしいよ
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