美しき登記簿(司法書士の友人に捧ぐ)/
けんご
ああ 付箋が沢山ついていて
七夕のようだ
頁と言う頁に印鑑が押され
咲き誇る桜のようだ
可愛い登記簿 君が好きさ
職について間もない俺の
汗の結晶さ
手垢で汚れ
この翳り具合が
甘酸っぱい青春なんだ
机の上に立ち上がり
高々と掲げる
こんな色とりどりの登記簿なんて
日本でも珍しいぜ
あ
自分でも字が読めない
戻る
編
削
Point
(2)