水晶夜/
石瀬琳々
頰杖でまどろむ窓辺何もかも
透き通ってゆく水晶夜にて
草のゆめ針の夢またむらさきの
時のうつろい夜は傾き
果敢ないと花びら時に散るならば
肩に腕(かいな)にせめてくちづけ
また一人グラスにそそぐ檸檬水
明日になればすこし潤う
窓むこう眼差しそらす違う顔
夜のひとみは瞬(まばた)きもせず
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