霧雨/水在らあらあ
 





霧雨で
全部言ったら霧雨で
それは何千日っていう僅かな
俺たちの
永遠で

霧雨に緑は映えて
おまえの瞳の緑は映えて
そんなに静かに
生まれたての春の花々のように
顔を上げて
じっと 微笑んで

すべてが濡れて
すべての音が止んで
カモメたちも黙って
俺達は色んな匂いを
音楽のように感じて

こうしてじっとしている中で
霧雨の中でずっと
じっと離れて濡れている中で
お別れを するんだね

色んな匂いの中に
もう一つ新しい匂いが混ざって
それは濡れたおまえの頬を流れる
一筋の悲しみで

その霧雨に映える緑を閉じないで

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