幸福論/
衿野果歩
干乾びたあたしに雨は降らない
必要とする者には
与えられない不条理
でも知ってた?
幸福って 身の丈に合った分しか
与えられないんだって
つまりあたしは
干乾びていて丁度いい
はじめから雨なんて
夢見ちゃいけなかったんだ
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