涙とクマの道/はじめ
 
がら渡るのだ
 続きは無い
 僕はクマの寝顔を見ながら涙する
 孤独感が僕を安心させる
 夜の葉は僕に親近感を湧かせる
 しばらく時間が流れる
 森の上のすれすれを風が吹いていく
 閉塞された空間で僕はこうしてずっと泣き続ける
 心の震えが止まらない
 僕はずっと泣き続ける
 心の震えが止まらない
 心臓の震えが止まらない
 僕はクマの森を歩き続ける
果てがない
 君の笑顔が僕を許してくれた 心が拡がった
 兄弟にも避けられている僕を
 罪人である僕を許して下さい
 心の空洞にいる神様よ
 僕は誰も信じることができない
 何も信じることができない
 君の笑顔以外を除いて
僕には才能が無いのでしょうか
 才能が無いと聞くんだから才能がないのだろう
 なら努力をするまでだ
 心が落ち着いている間に
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