僕は神様/はじめ
ていたが、ついに僕の意地悪に屈したのか、この悪戯に飽きてしまったのか、彼女は次なる新たな質問を繰り出してきた。
「…じゃあねぇ、パパぁ、?ミカヅキ?ってなぁに?」
今度の説明は長くなりそうだぞ、と思うと自然と深いため息が出てきて、今さらながらバナナの例えに?三日月?を引用したことに後悔した。
「…ええっと…、…うーん、なんて言ったらいいのかなぁ、あのね、パパが若い頃、そう、まだアカリが生まれる前の頃のことなんだけど、パパの生まれたトコロ、ここじゃないんだけど、そこには夜っていうのがあるんだ。
その夜っていうのは、ちょうどここの世界にはないもので、パパの生まれた世界では何処からかひょっこ
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