僕は神様/はじめ
この奇妙な空間で再び、僕が存在しているこの空間は何処なのかという疑問を頭の中でバウンドさせた。それと併せて、意識を取り戻してから最初いた場所から出発してかなり時間が経過しているのにもかかわらず、どうして僕はいままで自分が死んだという事実についてもっと触れようとしなかったのかと、今更ながら自分の鈍さにあきれ果ててしまった。問題の重さは圧倒的に後者が勝るのは一目瞭然だった。なぜ自分は死んだはずなのに、こうして呼吸もできるし、思考を巡らせることができるのか。僕は校舎から落ちたんだ。…だがあれは事故ではない。なぜなら僕は自らの意志で命を絶ったのだから。僕は僕の通う高校の屋上から、飛び降り自殺をしたのだ。そ
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