僕は神様/はじめ
この世界を他人に説明しようとすればなんと表現できるのだろうか。やはり、?真っ白な世界に、適度な照明と、清涼な空気と、人間がたった一人存在する空間?なのだろうか。これでは何もない空間だと言い切るのには矛盾が溢れすぎていた。けど僕はすぐさまこの空間を?虚無?と認識することにした。この際、どうしようもない話であった。ただ僕一人だけがこの空間にいた。僕だけがこの何も無い空間に取り残されてしまっている気がした。辺りはただ真っ白で寂しげな風景。僕は直感的に、ここが今まで僕が十七年間生きてきた世界とはまるで違った空間だと感じた。と同時に、ここはもしかしたら誰かが売店で注文したソフトクリームの中なのではないのだろ
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