僕は神様/はじめ
やって来て、そいつが僕に話しかけ、そいつが感動する顔を見て、心に青空が生まれたような爽快感をこの上なく感じる。満足した僕はまた一人で己の罪をテーマにした物語の新しい台本を書き始める。僕が監督をし、悲劇の主人公を演じ、全部一人でこなす。できた新作は僕が観賞し、それに飽きたら、空想の中で僕を尋ねてきた人物に厭というほど、気づかれないようにそっと見せびらかす。そのこと自体にも飽きてしまったら、また己をテーマにした物語の台本を今度は前作とは違った角度からの視点で描き始め、それを構成し、完成したものを自分自身で楽しみ、その後自分の空想の中で再び楽しむ。
最近、こんな具合で己の罪を償うことができるのを新たに発見したのである。他人にはただの暇つぶしに聞こえるかもしれないが、僕はこの行為を永遠と続けるのだろう。いや、僕は?ヒト?として生まれてきた以上、この行為は永遠に続けなければならない。この宿命に自ら身を置いたのだ。
終 2003 夏
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