愛だとか、生きるだとか、/わら
 

張り裂けんばかりの絶望を背負って、

オマエは地面へとめりこんだ



オマエにとっての光など、
真夜中のテレビゲームからこもれ出る
ブラウン管の明かりか

薄暗いビデオショップでの
天井からの蛍光灯くらいだったんだろう



オレは、そばには行かなかった

見て見ぬふりをしていたからな



あふれんばかりの共感も、
望んだものを手にするには
ジャマなものでしかなかったからな


何気もないそぶりで笑っているよ
明るさをつくろえるなら、
大声で笑いとばしているよ

聞こえてくる囁きもふりきれずに
こだまする声にマミレながらで


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