トロイメライ/モーヌ。
 
よう

火に 包まれる 感情を 持つ こだまが

胸のなかの 空野(そらの)を 渡って 草を なぎ

むらさきの 地平を 帯びて

ささめきながら 未知ゆきを ひびく( それは )

かさなり あって ふれあう ように ふうわり と

かがやかしい 弧のなかに 見えなく 和す... と

花の ことばを 語る うぐいすの 少年が

伝令の ように 草原を 響いて 見えなく なった











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