代表ジェラルミン、おおいに語る/hon
 
以下は我らが代表、G・高倉の「リアリティの容貌と方向性」と題された講話をテキストにおこしたものである。(S)


諸君、人を傷つけるということ――
さて私たちはつねづねこう考える
人を傷つけずに生きていければ良いと
また人に傷つけられずに生きていければ良いと
諸君
だがそれはムリである
実際のうえで不可能である
あなたがこころざしを持つことは良い
人を傷つけるということに対して
気をつけます ということはできる
善処します ということはできる
だが人を傷つけずに生きていくことは
誰にだってぜったいどうにも不可能である
たとえばいま私が息をする
いまアフリカで十人が
[次のページ]
戻る   Point(0)