眠る緑/さくらほ
 

かりそめの
さようならに
わたしを
儚い者
と呼ばないでください

宴の余韻に身を任せ
ただこのまま
眠りにつく
しばしの別れ

夢を見る
子供の頃
夢の無かった私は
大人になって夢を見る

温かなものも
冷たきものも
きっと必要だったと
遠く過ぎ去ってから分かるもの

生きていれば
眠る緑が
いつか花をつけるように

わたしも
あなたも

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