鸚鵡の偉業/蔦谷たつや
 
た。
王様は決断した。
もはや私は王ではない。今まさに王であることをやめよう。
王様は民になった。
王様、いや、この民の名前はエドワードといった。
すると、どうしたことか。西の国にはたくさんの民が戻った。
かつての臣下も民として戻った。
エドワードは、突然の喜ばしい帰還に大いに涙した。
エドワードの悲しみは紛れもない喜びに変わった。
エドワードは生まれて初めて言った。
幸せだ。私は幸せだ。

青色の鸚鵡はエドワードの肩の上で小さくあくびをした。


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