大人≠進化論/三架月 眞名子
朧気だけど強い期待を抱いていた
でも、歳を重ねて
いつまでも子供ではいられなくなってみると
大人がどれほど弱く
頼りなく
危うげな存在であるのか
まざまざと見せつけられた
父の怒りも
母の苦労も
祖父の孤独も
祖母の苦痛も
あまりに生々しくて
目を背けてみても
すべて脳裏に焼き付いて離れなかった
大人は強くなんかなかった
悲しいほど脆弱で
でも同時に
強くあることを要求される位置に立たされていた
背中を見る者たちのために
それが大人であること?
そうあることが大人の定義?
そこが子供との決定的な境界線?
それは悲しすぎはしないだろうか
自分の意思ではなく
求められて強さを纏う
そんなの救いがなさすぎる
そんなの希望が薄すぎる
それは進化じゃなくて退化なんじゃない?
さて
最後にもう一度問おうかな
ねぇ
大人ってなに?
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