偽りの心・人形/ひで
-偽りの心・人形-
相手の想うままに
心を変え想いを変え人格を変え
そこに存在していく
そんな心を持った人形
自分の心・慾はここに在る
しっかりと存在する
でもそんな無意味な自分は
いっそのこと捨ててしまった方がいい
相手に求められなければ
自分はただの塊でしかないのだから
自我なんてなくして
相手が求めるままの心の人形を作り出す
それがたとえ偽りの自分だとしても
相手に求められている限り
ここに存在していて許される
そんな気がするから
求められること
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