呼吸/わら
月並みな花が咲くころ、
ぼくは、大手をふって歩けるのかな?
想像なんて、
いまは、できやしないけど、
きっと、
想像以上に、現実は、
ぼくらを前へと押し出していくんだ
あたまの中の思想なんて
びっくりするほど他愛もなくて
なにも、まとまっちゃいないのに、
自然の息吹は、その呼吸をやめやしないからね
気遅れして、
つまづきそうな ぼくは、
そんなふうにしながら、
生きてるって歩みを飲み込んでいくんだろう
ほら、もう、
着込んだ今の身なりのままじゃ、
カラダは、
汗ばみはじめるようになった
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