ロマンスカーで隣合ったチンピラの云うには、/猫のひたい撫でるたま子
 
〜っ って、2人きりのエレベーターで歌うんだよな、陽水なんて聞いてんだな今の子供は」

「俺の上には多分水子が乗ってんだよ」

「記憶に無いんだよ、快楽の末なんて配慮できねぇよ」

「結局おしっこ漏らしちゃってさ〜、もう二度と同じ子と寝ることにはなんねんだよな〜」

「どうだ?オマエ家が無いならうちで風呂でも入ってくか?」


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鎌倉に向かうロマンスカ―の中で隣に座ったのがまたガラの悪いチンピラだったため、怖すぎて煙草を吸っていいか聞いたところ、一時間もお喋りしてしまった。

黒いバレンチノのスーツに身を包み、なんと年は同い年。幼さのこる輪郭の影には組織で働く厳しさが滲み出ていました。


記憶の限り、ノンフィクションです。


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