世界中の世界/
カンチェルスキス
ショッピングセンターの入口で
中学生のガキたちが
寝グセのついてる塾通いの同じ年頃の
ガキの肩を強く押した。
おれは傘を差した。
隣を歩いてる女の
横顔を見た。
なんていい眺めなんだろう。
次の電信柱を越えるまでに
ものにして
その次の電信柱を
越えるまでに
捨てた。
前を歩いてるおっさんは
左足が不自由で
右手で杖をついて歩いてた。
傘を持ってなかったから
ずぶ濡れだった。
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