いつかブッダになれたら/はじめ
 
ゃかき消さなきゃいけない だが僕はそうしない
 僕は座禅を崩し 冷たい蒼の骸の上に倒れる 絶望が巨大な大波となって僕を丸ごと飲み込み捻り千切ろうとしている
 硬直が収まってきて僕は君の一方的な終わりの無い言葉を語り続ける 僕は心の中でそれの受け答えをする やがて回復し 君の声が聞こえなくなる
 再び座禅を組み 喉の渇きを覚えた頃 豪雨がこの一帯を激しく打ち続けた 僕は天の恵みだと理解し 体の潤いを取り戻す
 凍える冬空に古の英雄達が光の糸で姿を現した満天の下 僕は涙を流しながら座禅を中断し 誰とも分からない髑髏の頭を撫で君のものと思い この空に流れ星が流れるのを待った その景色は壮大で 旅
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