午前2時のクリスマス・イヴ/はじめ
 
一人になる
 雪片が一つ頬に当たる
 僕は神様を抱き締めたくなる
 それは空を抱き締めるのと同じことだ
 僕は後ろを振り向いて冷たい暗い空間に立ったまま入っていく
 その先には何があるか分からない
 僕の気管は冷たくすっとなって気分が良くなる
 眠りが僕を誘ってくる
 クリスマス・イヴの雰囲気が頭の中へ戻って天へ帰って行く
 僕は詩を完成させることにだけ集中する
 時刻は僕の中で溶けていって感覚が無くなっていった
 ほんの一時の とても素敵な午前2時のクリスマス・イヴ
戻る   Point(8)