午前2時のクリスマス・イヴ/はじめ
一人になる
雪片が一つ頬に当たる
僕は神様を抱き締めたくなる
それは空を抱き締めるのと同じことだ
僕は後ろを振り向いて冷たい暗い空間に立ったまま入っていく
その先には何があるか分からない
僕の気管は冷たくすっとなって気分が良くなる
眠りが僕を誘ってくる
クリスマス・イヴの雰囲気が頭の中へ戻って天へ帰って行く
僕は詩を完成させることにだけ集中する
時刻は僕の中で溶けていって感覚が無くなっていった
ほんの一時の とても素敵な午前2時のクリスマス・イヴ
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