午前2時のクリスマス・イヴ/はじめ
午前2時を過ぎた
今日はクリスマス・イヴではないのに
クリスマス・イヴの雰囲気がする
僕はパソコンの前でキーボードを打っている
少し横に向くとムードに飲み込まれそうになる
僕のいるこの空間は完全にそうなっている
僕は心の中で笑う
そして心の中で街並みを空想する
雪がぽとぽとと降り 人々がショーウィンドウを行き交う
僕はサンタクロースに逢えることを夢見ている
マンホールの蓋が何故か暖かい
僕はその光景をずっと眺めている
そしてクリスマス・ソングを胸の中でそっとかける
空を見上げ 雲が無いのに雪が降っている不思議さを直感で感じる
僕は街中で一人
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