「 天体感触。 」/PULL.
ちくわのてれすこーぷ覗いて想うあの星ひとつ囓ってみたい。
土星くんはきれい好き今夜もシャンプーハットで入浴宇宙。
でっかい目玉をぐりぐりさせて木星くんはいつも落ち着かない。
復活祭の夜近く月は膨らみ卵に化けてかくれんぼ。
垂直のきみは傲慢それぐらい斜に構えてた方がかわいい。
焼けた空に手を透かし焦がしてみたらやけた気持ちが嫉妬した。
家族の食卓に王様ふたり冥王くんはひとつ向こうです。
涙は蒸発してもうない?いいえ火星くんは泣き星でした。
泳げない水星くんは輪が欲しいと言いました誰か貸してあげてね。
しまった寝過ごした!金星くんは諦めて二度寝しますぐうぐう。
了。
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