「百花繚乱・桜月 」/Taka★Hajime
 
四季の始まりを彩るピンクの花びら。

それを桜という

一度観桜すれば、心身ともに桜花の如く

ささやかな風が吹く

 儚くも綺麗に舞う花びら達は

地に落ちるまで咲き入り乱れ

残桜なりとて土返り、木に還る

桜は何を思ひて身を削り、花を乱舞させるのか…。

 一輪の花に5枚の尊さがある

百花繚乱、桜に相応しき言の葉

短命の花びらは、木の実一つに5枚の祈りを羽ばたかせる

祈りはやがて大きな大樹となり

また、自分も何万もの祈りを可憐に落し

爛漫と花咲き乱れ、桜吹雪を創りだす

 尊き小桜祈ればやがて実をつけ

大樹となり新たなる慈しみの実を育む

人もまた、そう大きくなるのだろうか…。

 今年の桜時は何時になることやら

私は只の桜人、桜狩が待ち遠しき桜人

百花繚乱、今年も咲き乱れよ、徒桜
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