井の頭線、向かい席の独り言が聞こえた/猫のひたい撫でるたま子
 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

朝の井の頭線ってすごい。

ピンクのハンチング帽に、オレンジのパーカー、痩せ型、すね毛が見えるくらいの黒いパンツ、青と赤のりんご模様の靴下、ひざに置かれた携帯電話はシルバーでした。多分au。多分フリーター、質屋か松屋でバイトをしている感じ。声は低く響く感じで、顎鬚だけが妙にセクシーでした。

 

すべて記憶の限りノンフィクションです。





戻る   Point(3)